「はい…はい、分かりました。じゃあ交替で私に出て欲しいんですね…はい。大丈夫です。だったら準備はできていますから時差出勤したいんで、後は積み込みをお願いしたいんですが…そうですか。ありがとうございます。それから代わりは帰った翌日にもらっていいですね…ならお受けします。じゃあ私は11時に事務所に行きますんで後お願いします…はい、では失礼します」
電話を切った後、小さくため息をついた葉月に、土井垣が問いかける。
「どうしたんだ?」
葉月は土井垣に申し訳なさそうに手を合わせて頭を下げながら言葉を紡ぐ。
「ごめんなさい、明日の休みパーにしちゃった!」
「何ぃ!?」
葉月の言葉に土井垣は不機嫌そうに言葉を紡ぐ。
「また…保健師仲間のトラブルか」
「そう。今度の群馬の泊まりがけの出張、保健指導が入るから保健師チームの人が出るはずだったんだけど…行く事になってた宮本さんが偶然来院に手伝いに来てた出張パートの検査技師さんとトラブルになっちゃって、若手が皆同調して怒って行きたくないって言い出したらしいの。…上野さんも説得に回ったんだけど全く駄目で、上野さん自身も結果説明会が入ってるから出られなくって…弦さん困り果ててあたしに回してきたのよ…保健師チームの若手敵に回すと、保健指導がストップするから弱いのよね…上野さんも頭悩ませてるわ」
葉月の困った様な言葉に、土井垣は不機嫌そうに続ける。
「お前のところは…チームワークという言葉を知らんのか」
「うちはチームワークより権利を主張する人の方が多いですからねぇ…」
「かといって今回の休暇は、お前が疲れて具合を悪くしたから休息にと上司自身からの業務命令だろう。簡単に撤回していいのか?」
「弦さん本人が平謝りですよ。そうされちゃったらもう断れませんもん。その代わり、4日後に休みもらえましたから…今将さん冬のオフだから多少ならスケジュールずれても大丈夫でしょ?許して…ね?」
葉月の言葉に、土井垣は無愛想な表情で口を開く。
「…4日後の俺はテレビの収録で一日つぶれている」
「え…」
土井垣はため息をつくと、不機嫌な口調のまま言葉を重ねる。
「全く…オフになったら少しは恋人らしい生活が送れるかと思ったら、これじゃシーズン中と変わらんな」
「ごめんなさい…」
申し訳なさでしゅんとする葉月を見て、土井垣は彼女を抱き寄せると、宥める様に言葉を更に重ねる。
「…分かっている。お前は責任感が人一倍強いから、放っておけないんだろう?そういうお前に惚れた俺の負けだ。だから気にせんでいい」
「ん…」
土井垣の言葉に、嬉しそうに身体を寄せる葉月を抱き寄せたまま、土井垣は提案する様に続ける。
「…そうだ、休みを二日間にする事はできんのか?そうすれば4日後の夜から一日は一緒に過ごせるだろう?たまにはお前もわがままを言ってやれ。それで困る様なら、上司も少しはお前の負担を考えるだろう」
土井垣の言葉に、葉月は少し考えると、こくんと頷く。
「そうね…そうする」
「それから…時差出勤にしたのは、朝寝坊してもいい様にだろう?」
「…!…」
土井垣の悪戯っぽい言葉に、葉月は顔を赤らめて絶句する。しばらくの沈黙の後、彼女は頷いた。
「…ん…そう」
「だったら…今夜一晩も…お前を独占させてもらう」
そう言うと土井垣は葉月の唇を塞いだ。
電話を切った後、小さくため息をついた葉月に、土井垣が問いかける。
「どうしたんだ?」
葉月は土井垣に申し訳なさそうに手を合わせて頭を下げながら言葉を紡ぐ。
「ごめんなさい、明日の休みパーにしちゃった!」
「何ぃ!?」
葉月の言葉に土井垣は不機嫌そうに言葉を紡ぐ。
「また…保健師仲間のトラブルか」
「そう。今度の群馬の泊まりがけの出張、保健指導が入るから保健師チームの人が出るはずだったんだけど…行く事になってた宮本さんが偶然来院に手伝いに来てた出張パートの検査技師さんとトラブルになっちゃって、若手が皆同調して怒って行きたくないって言い出したらしいの。…上野さんも説得に回ったんだけど全く駄目で、上野さん自身も結果説明会が入ってるから出られなくって…弦さん困り果ててあたしに回してきたのよ…保健師チームの若手敵に回すと、保健指導がストップするから弱いのよね…上野さんも頭悩ませてるわ」
葉月の困った様な言葉に、土井垣は不機嫌そうに続ける。
「お前のところは…チームワークという言葉を知らんのか」
「うちはチームワークより権利を主張する人の方が多いですからねぇ…」
「かといって今回の休暇は、お前が疲れて具合を悪くしたから休息にと上司自身からの業務命令だろう。簡単に撤回していいのか?」
「弦さん本人が平謝りですよ。そうされちゃったらもう断れませんもん。その代わり、4日後に休みもらえましたから…今将さん冬のオフだから多少ならスケジュールずれても大丈夫でしょ?許して…ね?」
葉月の言葉に、土井垣は無愛想な表情で口を開く。
「…4日後の俺はテレビの収録で一日つぶれている」
「え…」
土井垣はため息をつくと、不機嫌な口調のまま言葉を重ねる。
「全く…オフになったら少しは恋人らしい生活が送れるかと思ったら、これじゃシーズン中と変わらんな」
「ごめんなさい…」
申し訳なさでしゅんとする葉月を見て、土井垣は彼女を抱き寄せると、宥める様に言葉を更に重ねる。
「…分かっている。お前は責任感が人一倍強いから、放っておけないんだろう?そういうお前に惚れた俺の負けだ。だから気にせんでいい」
「ん…」
土井垣の言葉に、嬉しそうに身体を寄せる葉月を抱き寄せたまま、土井垣は提案する様に続ける。
「…そうだ、休みを二日間にする事はできんのか?そうすれば4日後の夜から一日は一緒に過ごせるだろう?たまにはお前もわがままを言ってやれ。それで困る様なら、上司も少しはお前の負担を考えるだろう」
土井垣の言葉に、葉月は少し考えると、こくんと頷く。
「そうね…そうする」
「それから…時差出勤にしたのは、朝寝坊してもいい様にだろう?」
「…!…」
土井垣の悪戯っぽい言葉に、葉月は顔を赤らめて絶句する。しばらくの沈黙の後、彼女は頷いた。
「…ん…そう」
「だったら…今夜一晩も…お前を独占させてもらう」
そう言うと土井垣は葉月の唇を塞いだ。